悪い姿勢は歯の嚙み合わせにも影響する
姿勢が悪いと、不自然な体勢を筋肉の力で無理に支えることになります。
筋肉の緊張状態が続き、肩こりや腰痛、血行不良、それに伴う睡眠障害、新陳代謝の低下、肥満などの原因になります。そればかりか、姿勢が悪いと咬み合わせにも悪い影響を与えてしまいます。
姿勢と咬み合わせの関係
人間は脳が発達して頭が大きい上に、直立歩行します。
バランス的には非常に不安定な状態です。人間の脳は体重の約10%程度と言われていますので、ボーリングの球ぐらいの重さがあります。人間はまっすぐ立った時に、頭の重さで体が倒れないように、背骨がS字に曲がってバランスをとるようにしています。
背骨の前弯が大きくなって猫背になると、体のバランスを取るために頭を前に突き出したような姿勢になってしまいます。そうすると口も前に突き出したような形になってしまいますので、上下の顎が前に出た状態や歯並びが上下に開いた状態になりやすくなります。
同じ猫背でも、腰が後ろに極端に曲がった状態になると、頭はバランスをとるために上向きになります。今度は下顎が前に突き出したような姿勢になります。
逆に背骨の前弯が少なくフラットな状態だと、頭は下向きになりますので、下顎を後ろに引いた姿勢になります。下顎が前方に出にくくなりますので、上顎前突や前歯の咬み合わせが深い状態になりやすくなります。
姿勢が悪くなる原因の多くは生活習慣、日常の癖と考えられます。
発育期にある子供さんの場合、悪い姿勢のまま成長してしまうと、咬み合わせもどんどん悪い方向に進んでしまう可能性があります。
大事なお子さんの姿勢をAI姿勢CONNECTで定期的にチェックしてあげてくださいね。