心の身体も温まる鍋料理の魅力
鍋料理が美味しい季節になりました。
鍋料理はお手軽という点以外にも、野菜がたくさん食べられたり、カラダが温まるなんてメリットも。これを読んだら今日の夕食は鍋で決まり。
鍋料理のいいところ
栄養バランスが良い
鍋料理は、肉類や魚介類、豆腐などの豆類(タンパク質・脂質)や、野菜やきのこ類(ビタミン・ミネラル・食物繊維)など、様々な組み合わせで作ることができます。
タンパク質は、人間の体を作るために欠かせない栄養素です。 摂取されたタンパク質は、筋肉・骨・血液を作るために使われます。
ビタミン・ミネラルは3大栄養素のようにエネルギーにはなりませんが、3大栄養素(糖質、脂質、タンパク質)の働きがスムーズに行える潤滑油のような役目を果たしていて、健康維持や体質管理には大切な栄養素です。45~50種類ある栄養素は相互関係を持ちながら、健康な身体作りをサポートしています。
食物繊維は腸内環境の改善に役立ちます。便通を正常にしたり、免疫力アップや肥満防止とも関連があります。
体が温まる
温かい食事を取ると、体が温まるとともに血行が良くなり、冷え症の緩和や、生理不順、不妊の改善、免疫力の向上なども期待できます。
ダイエット効果
体重を減らそうとするなら、摂取カロリー < 消費カロリーということは当然のこと。しかし、ただ食べないだけでは筋肉量まで減らすことになってしまいます。そこで、様々な栄養素を1度にたくさん取れるお鍋はダイエットに最適。ただ、味付けやシメの炭水化物の食べ過ぎには要注意です。
お鍋にぜひ入れたい食材たち
春菊
β-カロテンをたくさん含む緑黄色野菜です。その他には、カルシウム、マグネシウム、カリウム、葉酸などの栄養素を多く含んでいます。そのなかでも特にβカロテンが豊富です。βカロテンは強い抗酸化作用があり、アンチエイジング効果や生活習慣病予防が期待できます。βカロテンは人間の体内でビタミンAに変換されるため、プロビタミンAという別名があります。ビタミンAは皮膚や粘膜を健康に保ち、免疫力を高める効果がある栄養素です。
ネギ
アリシン(硫化アリル)や、白い部分にはビタミンCが、青い部分にはβーカロテンやカリウムなどが豊富に含まれています。
アリシンは殺菌作用、疲労回復、血液サラサラ効果で高血圧や動脈硬化の予防に役立ちます。また、ビタミンCは、風邪予防、しみやそばかす、しわの抑止に。カリウムは、血圧を維持し、高血圧の予防に。カロテンは、春菊同様抗酸化作用のある栄養素です。
きのこ
きのこに含まれる栄養成分は種類によって違いますが、食物繊維や、ビタミンDやビタミンBのビタミン類、カリウムやリン等のミネラル類が含まれています。ビタミンは人間に必要不可欠な栄養素。リンは骨や歯の材料に、カリウムはナトリウムを体外に排出する働きもあります。美容にも健康にももってこいの低カロリーで高栄養な食品です。
鶏むね肉
鶏むね肉といえば、高タンパクで有名な食材ですが、タンパク質の他にもビタミンなど重要な栄養素を多く含んでいます。鶏肉の中でも鶏むね肉特有なのが「イミダゾールペプチド」という成分。イミダゾールペプチドは鶏むね肉のタンパク質に含まれている成分で、優れた疲労回復効果と抗酸化作用があります。ビタミンB6は、免疫細胞の強化、赤血球を作る、皮膚を丈夫にするなどに健康な身体を作る為に欠かせない栄養素です。また、身体の栄養素をエネルギーや細胞に作りかえたり、脂質や炭水化物の代謝もサポートしてくれるのでダイエット中には積極的の取り入れたい栄養素です。
牡蠣
グリコーゲンや必須アミノ酸をはじめ、ビタミンB1・B2・ B12、ミネラルなどの栄養素、タウリンなどの機能性成分が豊富に含まれています。グリコーゲンは、パワーの源になる糖類の一種です。摂取後すぐに体内で利用される効率のいいエネルギーで、スタミナ維持や疲労回復に効果的です。タウリンはアミノ酸の一種で、胆汁酸の分泌を促し、血中コレステロール値の上昇を抑え、脂肪の消化吸収を促進します。鉄分は、赤血球をつくって全身に酸素を運ぶ役割を担うので、貧血予防や疲労回復に欠かせません。亜鉛は、たんぱく質の合成や骨の発育などに欠かすことができない必須ミネラルで、インスリンの分泌促進、ホルモン代謝など、生体反応にも欠かせない栄養素です。ビタミンB12には、血液をつくる、神経機能を正常に保つなどの重要な機能があります。
いかがでしたか??
栄養たっぷりのお鍋を食べて、心も体も元気に寒い冬を乗り越えましょう。